ANOUCHKAJOURNAL

Room 606 at the Radisson SAS Hotel by Arne Jacobsen

世界で最も予約を取りにくいデザイナーズルームのひとつSASロイヤルホテル606号室。

コペンハーゲンにある「SASロイヤルホテル(現ラディソンブルーロイヤルホテル)」は、デンマークを代表する建築家、デザイナーのアルネ・ヤコブセンが、建築からインテリアまですべてを手掛けたホテルです(1960年)。
家具デザイナーのイメージが強いヤコブセンですが、デンマークでは建築家として認識されており、彼の哲学、美意識が最も凝縮されたプロジェクトがこのホテルといわれています。
そんなヤコブセンの細部にわたる美意識を感じられるのが、創業当時のインテリアを唯一保っている「606号室」。

ブルーグリーンをベースにしたこの部屋は、僕たちがイメージするコペンハーゲンのイメージそのものでは?
一度は訪れてみたいホテルです。

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C/O Berlin

ベルリンのフォトギャラリー”C/O Berlin”。
旧東ベルリンの中央郵便局跡地、廃墟のような建物で世界的な写真家の展示やレクチャーを行い、ベルリンのインターナショナルなフォトシーンのミーティングポイントとして存在感を放ってきました。
その後中央郵便局跡が売却され、1年半以上の休館を経て50年代に建てられたアメリカの文化施設、アメリカハウスへ移転し昨年10月30日にグランドオープンしました。
開館当日は200mもの行列ができ、現地の人のこのギャラリーへの期待と写真への関心が伺えます。

現在メインの展示は「マグナム・コンタクトシート」。歴代マグナム・フォトの写真家による写真とコンタクトシートが隣り合わせで展示されており、ユニークな形で歴史的な出来事を見る事ができます。
1月中旬からは、アントニオーニ監督の「Blow Up」の展示など興味深いものばかりです。

ベルリンのアートシーンとともに、訪れたいギャラリーです。

http://www.co-berlin.org

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Joyeux Noël

Jean COCTEAU
« Joyeux Noël à mon Jeannot »

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Lina Sceynius

1981年スウェーデン生まれのフォトグラファーLina Scheynius(リナ・シェイニウス)。
10歳から独学で写真を学んだシェイニウスは、依頼を受けて撮影したシャルロット・ランプリングのポートレイトが『Dazed &Confused』に採用されたことを皮切りに、プロの写真家としてのキャリアをスタートさせました。現在はロンドンで活動しながら数々の雑誌や広告で活躍の幅を広げています。
彼女の作品は光と影を上手く被写体とからませ、何気ないシチュエーションがとてもアーティスティックな世界観をつくり出しています。
日常でもあり、映画の1シーンを切り取ったようなインパクトも与え引き込まれます。痛々しさも感じられセンシティブな作品ばかりです。
今、東京で個展が開催されています。是非足を運んでみてください。

[Exhibition] Lina Scheynius
http://post-books.info/news/2014/12/1/exhibition-lina-scheynius

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Gordon Matta-Clark

60-70年代NYソーホーの最初のアーティストの1人、ゴードン・マッタ=クラーク(1943−78)。
建築出身のコンセプチュアル・アーティストである彼の作品は、遺棄された建築物をチェーンソーで断裁する斬新なパフォーマンスで知られています。

マッタ-クラークが生きた70年代ニューヨークは不況の時代で、町なかは都市計画半ばで打ち捨てられたビルディングで溢れていたそうです。
彼の建築物の切断・分断という行為は、一見破壊的でありながら、空間の発見、コミュニティー建築としてのビルや空間の再生・再利用といった創造的な行為で、ミニマリズムに続く次の世代に大きな影響を与えました。

また友人と協力し荒廃していたソーホーに「FOOD」という名のレストランをオープン。
FOODは1つのアートプロジェクトとして、内装、料理、経営などすべてを自分たちで行い、約60人ものアーティスト達が様々な形で参加したといいます。

マッタ-クラークの作品は、その後取り壊され現存するものがありませんが、写真からでも作品のインパクト、メッセージを感じ取ることができます。

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Richard Mosse

アイルランドのフォトグラファー”リチャード・モス”。

世界であまり知られていないコンゴ民主共和国での紛争を一人でも多くの人に伝えるべく、特殊な赤外線フィルムを使う事により、独特な色彩を表現しました。

感じ方は人それぞれかもしれないですが、広大な自然が異様な色に変化している写真は、正直とても美しい景色だと思ってしまう。しかし、ここでは何百万人という人が犠牲となってきました。
そういった両極端の意味を持つ写真をアートとし、見た人に少しでもこの事実を認知してもらい、学んでもらう事が彼の写真の意図です。
とても考えさせられる写真です。

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DIETER RAMS

20世紀を代表するプロダクトデザイナー・ディーターラムス(1932~)。
1956年に、はじめて透明アクリルのカバーを採用したことで有名なオーディオセット「SK4」を手がけ、1965年から1995年までブラウン社のデザイン部門のチーフを務めました。また、自らが率いるデザイン・チームとともに、20世紀を代表する多数の画期的な家電製品や家具を生み出しています。
彼の提唱した「グッド・デザインの10原則」はアップルの哲学にも多大な影響を与えたとされ、現在もデザイナー達のバイブルとして受け継がれています。

“GOOD DESIGN”は革新的である。
“GOOD DESIGN”は実用的である。
“GOOD DESIGN”は美しい。
“GOOD DESIGN”は分かりやすい。
“GOOD DESIGN”はさりげないものである。
“GOOD DESIGN”は誠実だ。
“GOOD DESIGN”は恒久的だ。
“GOOD DESIGN”はディテールまで完璧である。
“GOOD DESIGN”は環境に配慮する。
“GOOD DESIGN”は最小限である。

ヘアーにも通じます。

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Maroesjka Lavigne

ベルギー・ゲントを拠点に活動しているフォトグラファー”マルシュカ・ラヴィンネ”。
彼女の写真展が大阪の2ヶ所で、それぞれ違うテーマの展示が行われています。
一つは”Ísland”
撮影された場所は、アイスランド。4ヶ月間、自分のイメージした被写体を探す為、自身でハンドルを握り旅をし、雪の降る風景や春の訪れを感じる写真を撮影しています。
その写真はどれも柔らかな光があり、夜に撮影された写真にも感じる事ができ、とても神秘的でした。

もう一つは”You are More than Beautiful”
韓国・ソウルでは進学・就職の際外見の美しさがとても重要で、そのため競争が激くし美容整形が爆発的人気です。この展示は、そんな社会に疑問を呈した作品です。
韓国人女性を撮影した写真からは、皮肉が込められているような気がし、作者の鋭く強いメッセージ性を感じました。

ベルギーで、今とても注目されているフォトグラファー。是非、足を運んでみて下さい。

SoHo Art Gallery
Flanders Center

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Marie Zucker

23歳という若さながら、世界から注目されているフォトグラファー”マリー・ツッカー”。
19歳で写真を始め、自身をモデルとした作品がイタリアン・ヴォーグに取り上げられたことから知名度を上げました。
ロンドンとベルリンを拠点に、ELLE、LULA MAGAZINEやNYLON、MATERIAL GIRL等のエディトリアル、LOUIS VUITTONなどの写真も手掛けています。

彼女の写真は、ガーリーでキュートなだけでなく、どこか儚さも感じられ魅力的なものばかりです。
ポラロイドSX70のファインダーを通した世界が彼女の原点のようで、作品からそんな雰囲気を感じとることができます。

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Unité d’Habitation

建築家ル・コルビュジエが設計した集合住宅”ユニテ・ダビタシオン”。
5箇所で実際に建設され、中でも最初に建てられた(1952年)フランス・マルセイユのユニテ・ダビタシオンは、コルビュジェの5原則(水平連続窓、ピロティ、屋上庭園、自由な平面、自由な立面)や規模、都市計画的意義、モデュロールの厳格な適用などの点で最も評価されています。
3、4階部分はホテルとして利用できるため、コルビュジエ建築の住人気分を味わってみてはいかがでしょうか。

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