ANOUCHKAJOURNAL

Gordon Matta-Clark

60-70年代NYソーホーの最初のアーティストの1人、ゴードン・マッタ=クラーク(1943−78)。
建築出身のコンセプチュアル・アーティストである彼の作品は、遺棄された建築物をチェーンソーで断裁する斬新なパフォーマンスで知られています。

マッタ-クラークが生きた70年代ニューヨークは不況の時代で、町なかは都市計画半ばで打ち捨てられたビルディングで溢れていたそうです。
彼の建築物の切断・分断という行為は、一見破壊的でありながら、空間の発見、コミュニティー建築としてのビルや空間の再生・再利用といった創造的な行為で、ミニマリズムに続く次の世代に大きな影響を与えました。

また友人と協力し荒廃していたソーホーに「FOOD」という名のレストランをオープン。
FOODは1つのアートプロジェクトとして、内装、料理、経営などすべてを自分たちで行い、約60人ものアーティスト達が様々な形で参加したといいます。

マッタ-クラークの作品は、その後取り壊され現存するものがありませんが、写真からでも作品のインパクト、メッセージを感じ取ることができます。

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