ANOUCHKAJOURNAL

ANOUCHKA Library March

・derek jarman’s garden

イギリスの映画作家デレク・ジャーマン(1942-94)がHIVへの感染が判明した1986年に移り住んだ、イギリスのドーバー海峡に面した村、ダンジェネス。
「derek jarman’s garden」は彼が死の1994年まで書き続けた、庭について綴った最期の著書になります。

遠くに原子力発電所が見え、石ころばかりの荒廃した土地に建てられたジャーマンの家「プロスペクトコテージ」、ポピーやラベンダーなどの素朴な草花と奇妙な小石のオブジェ、錆びた廃材、独創的な感性で作り上げる彼の庭は、生命と朽ち果てることが共存しジャーマンの美意識に貫かれた完璧な空間です。

名著として語り継がれている、この本を見ていると「デレク・ジャーマンの庭」を訪れてみたくなります。

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