ソフィア・コッポラが1998年に制作した監督デビュー作”LICK THE STAR”。
同級生のお昼ご飯に毒を盛ろうと計画する4人の女の子の犯罪を描いた作品で、その後の”ヴァージン・スーサイズ”の原型とも言われています。
14分のモノクロショートフィルム。いつも音楽センス抜群のソフィアらしく、この作品も音楽が素敵です♡
NY・ブルックリン在住の21歳、DJ兼ブロガーのダニエル・ジョンソンのソロプロジェクト、”COMPUTER MAGIC”。
ファンタジーでポップな音楽は「ベッドルーム・ポップ・エレクトロ」と呼ばれています。
パリのインディペンデントレコードレーベル “Kitsune”のコンピレーションにも参加している実力の持ち主で、昔オープニングセレモニーで働いていたこともあり、ファッションセンスも素敵です。少し大きめの宇宙服をきてNYの街を歩くMVはキュートで独特な世界観に引き込まれます。
イタリア出身の写真家であり映像作家のフローリア・シジスモンディ。1979年に解散した伝説のガールズロックバンド 『ランナウェイズ(The Runaways)』 を描いた映画でメガホンを撮ったほか、デヴィッド・ボウイ、ビョーク、ザ・キュア、ホワイトストライプス、マリリン・マンソンらのミュージック・ビデオで知られています。この作品はシガー・ロスの映像プロジェクト”Mistery Film Experiment”のためにつくられたもの。
エル・ファニングが演じる少女サラと死に直面しているジョン・ホークスが演じるその父親のストーリー。
シガー・ロスの曲と映像、ストーリーに見入ってしまいます。エル・ファニングのファッション、ヘアー、メイクが効いてます!
“ひなぎく”に引き続き、60sムービーのご紹介です。
1966年制作の”BLOW UP”(欲望)。ミケランジェロ・アントニオーニ監督。
舞台は1960年代中盤のロンドン。当時スウィンギング・ロンドンと呼ばれたイギリスの若者のムーブメントを織り交ぜ、アントニオーニ監督の独特の世界観が表現された作品です。
主人公が人気ファッションカメラマンだけあって、随所に当時のファッションが楽しめ、強烈なインパクトで印象に残るシーンも多々あります。なかでも当時のスーパーモデル・ヴェルーシュカの撮影シーンは必見!
その他にも、19歳のジェーン・バーキンがモデル志望の女の子役で出演。ファッション、ヘアーメイクがキュートです。
ぜひ、自分だけのお気に入りシーンを探してみてください。
わたしの好きな映画「リトル・ミス・サンシャイン」の監督、ジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリスの6年振りの新作「ルビー・スパークス」。素敵な映画でした。
「ルビー・スパークス」は10年のスランプを抱えた小説家が、夢に出てきた女の子をモデルにストーリーを書き始めたある日、現実にその女の子が現れるというおとぎ話です。
女の子を演じるゾーイ・カザンはこの映画の脚本も書いていて、小説家を演じるポール・ダノとは実際に恋人同士という面白さもあります。ストーリーもファッションも素敵でかわいくて、好きな映画がまたひとつ増えました♡
見逃した方は、4月24日にDVDが発売されるようですので、ぜひチェックしてみてください。
今シーズンも60sスタイルが注目されています。当時の空気を感じるには60年代に制作された映画を観るのがお薦めです。
新しい価値観で輝いていた時代の、ファッション、ヘアーメイク、インテリアなど・・・生活にインスピレーションを与えてくれるかもしれません!
NAKAGAWAお薦めをいくつかご紹介させてもらいます。
“ひなぎく”
カルトな人気を誇るガーリームービー。自由奔放に生きる女の子2人のストーリーで、色彩やファッション、ヘアーメイクがとにかくキュートです。
数年前まで新しく入店したスタッフには、必ず観てもらってた映画です(笑)。
チェコスロバキア時代の1966年の作品。監督はヴェラ・ヒティロヴァ。自由度の低かった当時のチェコスロバキアでは、かなりセンセーショナルな作品だったそう。
英国を代表するブランド、バーバリーのプロジェクト”Burberry Acoustic”。
このプロジェクトは、バーバリーのチーフ・クリエイティブ・オフィサーであるクリストファー・ベイリーが、次代の音楽シーンを担う才能を発掘し紹介する音楽プロジェクトです。ウェブサイトには、バーバリーのキャンペーンにも起用されているバンド”One Night Only”や、KITSUNEのコンピレーションにも収録された”The Heartbreaks”など、多くのUKアーティストが紹介されています。
一足早くお気に入りアーティストを見つけてみては。
http://jp.burberry.com/store/acoustic/#/acoustic
サンフランシスコを拠点に活動する元ガールズのクリストファー・オウエンス。
ソロアーティストとしてのファーストアルバムは、物語のような構成で映画のサウンドトラックのよう。
ゆったりとしたサウンドは、この季節にぴったりです。
ガールズ時代からアルバムのアートワークも手掛ける彼は、今回も自身で担当(写真はライアン・マッギンレー)し、ジャケットから曲までとてもパーソナルな作品となっています。
1950年代末〜60年代中頃にかけてジャン・リュック・ゴダール、フランソワ・トリュフォーなどによって制作されたヌーヴェル・ヴァーグ作品。それまでの映画の手法から離れ、ロケ撮影、同時録音、即興演出によって、新しい作品が次々に発表され、日本では1960年の大島渚監督”青春残酷物語”以降、松竹ヌーヴェル・ヴァーグという言葉が生まれました。
その”青春残酷物語”を先日久々に観ましたが、まさしくヌーヴェル・ヴァーグ!ゴダールの”気狂いピエロ”を彷彿とさせる内容で、衝撃的でした。
さらに驚いたのが”気狂いピエロ”の5年も前に、この映画がつくられていることです。ちょっと、感動的です。
ゴダールはインタビューの中で「本当のヌーヴェル・ヴァーグの最初の作品は、大島渚監督の『青春残酷物語』だ」と語っています。
その意味が、少しわかった気がします。日本が世界に誇る、大島渚監督作品をこの機会に観直してみてはいかがでしょう。