毎月変化するアヌーシュカ・ライブラリー。12月のお薦めはこちらの3冊です。
・WIM WENDERS/Journey to Onomichi
・LES ANNÉES 80
・Irving Penn/A Career in Photography
GUY BOURDIN / IN BETWEEN
「IN BETWEEN」(2010年)はギイ・ブルダンの1955年から80年代後半までの作品を収録した写真集。
ブルダンは、1950年代半ばより仏ヴォーグ誌などで活躍した20世紀を代表するファッションフォトグラファー。
モダニスト写真のエドワード・ウェストンの影響を受け、 またマン・レイとも交友があったようです。シュールリアリストの影響を受けた彼のファッション写真は独創的で挑発的、また強いストーリー性を持っていることが特徴でした。
鮮やかな色彩、計算され尽くした構図、妖艶でクールな世界観がすばらしい写真集です。
ON THE EDGE IMAGES FROM 100YEARS OF VOGUE
世界で最も影響力のあるハイファッション誌「VOGUE」。
「ON THE EDGE IMAGES FROM 100YEARS OF VOGUE」はVOGUE創刊100周年記念として1992年に発行された写真集です。
1910年代から90年代まで、20世紀の集大成とも言える作品の数々、アービング・ペン、ピーター・リンドバーグ、ヘルムート・ニュートン、リチャード・アヴェドンなど、トップフォトグラファーによるアートワークを多数収録した豪華な1冊。
ご来店の際は、是非手に取ってご覧ください。
TERRY RICHARDSON / SON OF BOB
トップメゾンのシューティングをコンパクトカメラで撮影する事でも知られている、写真界の異端児テリー・リチャードソン。
ストロボ光を直接当てた固い写真、モデルの背景に入る影、エキサイティングでスリリングな作品は一目で彼のものだとわかり、モデルのプライベートな表情や 内面を映し出せる数少ないフォトグラファーの1人でもあります。
1999年に発行されたこの写真集は、彼らしいユーモアとブラックジョークに溢れた1冊になっています!
タイトルの「SON OF BOB」は、60年代を代表するファッション写真家として有名な父親のボブ・リチャードソンにちなんでつけたそう。
毎月変化するアヌーシュカ・ライブラリー。11月のお薦めはこの3冊です。
・ON THE EDGE IMAGES FROM 100YEARS OF VOGUE
・TERRY RICHARDSON / SON OF BOB
・GUY BOURDIN / IN BETWEEN
HIROMIX/girls blue
90年代後半の日本の写真界に新しい流れを巻き起こしたヒロミックス。
高校卒業と同時に応募した作品が、写真新世紀で最年少グランプリに輝き、脚光をあびました。
ありのままの日常を写真におさめた「私写真」はガーリーフォトと呼ばれ、同世代の若者の共感を生み、ガーリーフォトブームの火付け役に。
そんな彼女の初の写真集がこの「girls blue」。
彼女が10代の頃に撮りためた原風景を通して、90年代のユースカルチャーが感じられます。
LARRY CLARK/TULSA
「KIDS」などの作品で、映画監督としても高い評価を得ているラリー・クラークが1971年に出版した衝撃のデビュー作”TULSA”。
彼の生まれ育ったオクラホマ州の小さな町タルサを舞台に、ドラッグ・セックス・売春・自己破壊・生と死などをリアルに表現した作品です。
傍観者としてではなく、彼自身もそこで青春を過ごしている仲間の一人としてカメラを向けた写真は、生々しいパワーを放っています。
HEDI SLIMANE/STAGE
現サンローランのクリエイティブ・ディレクター、エディ・スリマンが写真家として活動するきっかけとなった写真集”STAGE”。(2004年出版)
ロックミュージシャンのステージや楽屋、機材などを収めたシャープでスタイリッシュなモノクロ写真。
通常のライブ写真とは一線を画す、マイクやケーブルなどステージ周辺のモノまでが強い存在感を放つ写真の数々に魅了されます!
10月のお薦めアヌーシュカ・ライブラリーはこちらの3冊です。
・HEDI SLIMANE/STAGE
・LARRY CLARK/TULSA
・HIROMIX/girls blue
流行通信 Extra Issue “GRAPHIC”
2002年9月号より数年間「流行通信」のアートディレクターを務めてきた服部一成氏が、第6回亀倉雄策賞を受賞し、受賞記念の展覧会に合わせて2004年に編集・刊行された一冊。A3サイズにゆったりとデザインされた、それぞれのページは見ていて軽やかで心地よく、当時の時代性も感じます。