Richard Avedon / Evidence1944-1994
20世紀を代表するフォトグラファー、リチャード・アヴェドン。ホイットニー美術館における、リチャード・アヴェドンの一大回顧展に際し刊行された、600点あまりの図版と豊富なテキストで、アヴェドンの全貌を紡いだ作品集。
1940〜50年代のハーパースバザー、ヴォーグなどのファッション写真や、数々のポートレートなど。。。見応えのある1冊です。
Mark Borthwick/Chloe Sevigny for Opening Ceremony
インディペンデント映画のミューズであり、映画「ガンモ」で衣装デザインを担当するなど、アングラ・カルチャーたっぷりの独自のファッションセンスが支持されているクロエ・セヴィニー。そのクロエがNYのセレクトショップ「オープニング・セレモニー」のために初めてのコレクションを発表した際に出版されたフォトブックです。撮影はマーク・ボスウィック。
コレクションは、彼女が生まれ育ったコネチカットとNYで、80年代後半から90年代前半に見られたティーンズファッションがベースになっています。
各ページは上下2つに分かれ、トップスとボトムスを自由に組み合わせることができる仕掛けも楽しい1冊です。
Björk
著名写真家や一流アーティストらが捉えたビョークの作品集。個性的な歌姫ビョークを十人十色、様々なイメージに演出しています。どの作品もビョークの存在感が際立っているのが素晴らしい。パリのデザイン・ユニットM/Mによるブック・デザイン、タイポグラフィーもユニークな本です。
Francesca Woodman
芸術家の両親の元に生まれ、13歳で写真を撮りはじめ、不安定な精神状態の中22歳という若さで亡くなった女性写真家フランチェスカ・ウッドマン。
彼女が短い人生の中で遺した写真の数々は、不穏でロマンチックな幻想美に溢れ、観るものに強烈なインパクトを与えます。
物体と一体になろうとしているかのような写真の数々は、まるで自分の居場所を探し求めているようにも感じられます。
Purple 1998 number one
昨年創刊20周年を迎えた、フランスのインディペンデント・マガジン”Purple”。
1992年にオリヴィエ・ザームとエレン・フライスによって創刊された”Purple Prose”が”Purple”
と呼称を変え発表された第1号。
90年代にPurpleと写真家たち(マーク・ボスウィックやヴォルフガング・ティルマンスなど)によりつくられたファッションイメージは、モデルを被写体としない、ヘアメイクをしない、スタジオ撮影をしない、スタイリストを使わない。一見普通の人に見える被写体を丹念に選び、衣服も同様に選んだものを着せ撮影。
こうした表現を通して、ファッション界に新たな表現の可能性を提示しました。
現在のPurple fashionと比較してみるのも面白いと思います。
Sam Haskins / November girl
1966年に出版された、サム・ハスキンスの”November Girl”。
60年代に出版された彼の作品集のうち、”Five Girls”"Cowboy Kate”と並ぶ代表作の1つです。
生き生きとした力強いモノクロ写真がスタイリッシュで今見てもクール。コラージュを用いた作品が多いのもこの作品集の魅力です。
615 Jefferson Avenue / David Arestrong
写真家デビッド・アームストロングの男性ばかりを撮影したポートレイト写真集。
美しい光の中に佇む被写体は、どこか儚い印象を受けます。
さりげなくファッションを感じさせるヘアー、コーディネートは、
ファッションフォトも手掛ける彼ならではのセンスを感じます。
You and I / Ryan McGinley
今年の夏、東京での初個展が行われたライアン・マッギンレーの回顧的写真集。
開放感、被写体の躍動感溢れる色彩豊かな写真は、「若さ」と「生」を感じさせるすばらしい内容。