”かなわぬ愛”をテーマに「マイ・マザー」「胸騒ぎの恋人」「わたしはロランス」の3作を手掛けたグザヴィエ・ドラン監督。
現在公開中の「トム・アット・ザ・ファーム」はこれまでとはひと味違うサイコ・スリラー風の作品に。
暴力性や残酷さを描いたストーリー、色彩を極力控えたリアルな映像、音楽の使い方など新たなグザヴィエの世界にぐいぐいと引き込まれていきます。
突然なタンゴのシーンを始め、ラストシーン、エンディング曲・・・この作品を通してのメッセージも感じられる、是非観ていただきたい1本です。
オープニングの白いナプキン?に青いペンで文字を描いていくシーンは、「ベルリン天使の詩」を思い起こさせ個人的に好きなシーンです。