現在、京都で行われている現代芸術の国際展”パラソフィア”。
京都市美術館、京都府京都文化博物館を含む、市内の7ヶ所で国内外の約40名のアーティストによる展示が行われています。
準備期間の2年の間にほとんどのアーティストを京都に招聘し、京都の歴史・文化、そして人々の暮らしを実際に体感してもらいました。その中には、新たなビジョンを得て作品制作に取り組んだアーティストもいるそうです。
特に印象に残った作品は、アリン・ルンジャーンの”Golden Teardrop”。滴のような金色の球体をシンメトリーで配列したオブジェには強い求心力があり、見入ってしまいました。
アメリカのグラフ誌『LIFE』の608Pにも及ぶ記念写真集に絵や言葉を書き加え、落書きを施し、誰もが知る有名な写真に皮肉・批判・ユーモアを与えたグシュタヴォ・シュペリジョンの”The Great Art History”。
ラグナル・キャルタンソンの映像作品”A Lot of Sorrow”は、アメリカのバンド、ザ・ナショナルが”Sorrow”という曲を6時間に渡り演奏する様子を収録したもの。
演奏回数は105回にものぼったそうです。バンドとオーディエンス、互いに疲労を見せながらもただひたすら演奏している姿には、ライブ映像を見ているのとは別の不思議な感覚にとらわれます。
歴史ある京都で現代アートに触れる。是非、足を運んでみて下さい。
SEIYAMA