1950年代末〜60年代中頃にかけてジャン・リュック・ゴダール、フランソワ・トリュフォーなどによって制作されたヌーヴェル・ヴァーグ作品。それまでの映画の手法から離れ、ロケ撮影、同時録音、即興演出によって、新しい作品が次々に発表され、日本では1960年の大島渚監督”青春残酷物語”以降、松竹ヌーヴェル・ヴァーグという言葉が生まれました。
その”青春残酷物語”を先日久々に観ましたが、まさしくヌーヴェル・ヴァーグ!ゴダールの”気狂いピエロ”を彷彿とさせる内容で、衝撃的でした。
さらに驚いたのが”気狂いピエロ”の5年も前に、この映画がつくられていることです。ちょっと、感動的です。
ゴダールはインタビューの中で「本当のヌーヴェル・ヴァーグの最初の作品は、大島渚監督の『青春残酷物語』だ」と語っています。
その意味が、少しわかった気がします。日本が世界に誇る、大島渚監督作品をこの機会に観直してみてはいかがでしょう。