「ハーパース・バザー」や「ヴォーグ」等のファッション誌を中心に、第一次、第二次世界大戦を挟んで活躍した、アーウィン・ブルーメンフェルド(1897-1969年)の国内初の個展が東京都写真美術館で開催されます。
欧米ではファッション・ポートレイト全盛期の旗手としてパリのポンピドゥー美術館、ロンドンのバービカンセンターの個展などで高い評価を得ているブルーメンフェルドですが、重要な作品が各国の美術館に散在していることから、これまで日本国内で全貌を紹介する機会がなかったようです。
今回の展覧会は、1930年代のヴィンテージ・プリントや作家自身が選出した名作100点、カラー復元された美しいファッション写真などが集められ、構成された約300点(資料含む)の作品群が紹介される貴著な機会。
シュルレアリスムからヌード、ファッションまで網羅し、多くの写真家に影響を与えたブルーメンフェルドの表現。その一方で、二つの世界大戦に翻弄され、時代に応じて活動の場を選択せざるを得なかった側面を通して、美しい表現の根底にある美の秘密が垣間みれる展覧会です。
アーウィン・ブルーメンフェルド:美の秘密
会期:2013年3月5日(火) ~ 2013年5月6日
会場:東京都写真美術館
住所:東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内