オランダ出身のフォトグラファー”アントン・コービン”。
世界的に有名なロック・フォトグラファーとして知られ、今までニルヴァーナ、コールドプレイ、ビョークといった数々のトップアーティストの写真を手掛けてきました。
ポートレート写真家として有名ですが、ミュージックビデオの監督としても活躍しています。シンプルなポートレートとは、また一味違った個性を見せており、ニルヴァーナの「Heart Shaped Box」のMVではファンシーな世界観を演出しています。
映画の監督も努めるなど、マルチな才能を持つフォトグラファーです。
大阪農林会館の地下1Fに1月13日にオープンする、写真ギャラリー+写真教室+写真フレーム solaris(ソラリス)。
アヌーシュカもお世話になっている、元ナダールの橋本さんが新たに独立して始めるギャラリーです。
オープニングの写真展は、アメリカの風景写真の巨匠「アンセル・アダムス展」が行われます。
写真への想いが詰まった素敵な場所です。是非足を運んでみてください。
ROBERT FRANK / TAL UF TAL AB
現代を代表する写真家の一人、ロバート・フランク。
スイスからアメリカへと移住した彼は、1958年に名作「The Americans」を出版しました。
外国人から撮られた高度成長期のアメリカの写真は現地の人々に大きな衝撃を与えました。当時はあまり受け入れられなかったが、今となってはアメリカの歴史を知る事のできる重要な写真集の一つとなっています。
今回、紹介する写真集は”TAL UF TAL AB”。
これはスイスで使われるドイツ語の方言で「谷間に上がり、下がる方向」という意味。今、住んでいるニューヨークとカナダで生活し、立ち止まり、考えている。という事をこの言葉で表現しています。
2010年に出版されたこの写真集は、彼自身がテーマとなり婦人や友人、インテリア、そして自身を被写体にした写真や過去の作品が掲載されています。何気ない生活のワンシーンですが、その切取り方には惹き付けられる魅力があります。
ロバート・フランクの写真集はいつも装丁が凝っていますが、この写真集もシンプルで素敵です。是非、ご覧ください。