現在、京都で行われている現代芸術の国際展”パラソフィア”。
京都市美術館、京都府京都文化博物館を含む、市内の7ヶ所で国内外の約40名のアーティストによる展示が行われています。
準備期間の2年の間にほとんどのアーティストを京都に招聘し、京都の歴史・文化、そして人々の暮らしを実際に体感してもらいました。その中には、新たなビジョンを得て作品制作に取り組んだアーティストもいるそうです。
特に印象に残った作品は、アリン・ルンジャーンの”Golden Teardrop”。滴のような金色の球体をシンメトリーで配列したオブジェには強い求心力があり、見入ってしまいました。
アメリカのグラフ誌『LIFE』の608Pにも及ぶ記念写真集に絵や言葉を書き加え、落書きを施し、誰もが知る有名な写真に皮肉・批判・ユーモアを与えたグシュタヴォ・シュペリジョンの”The Great Art History”。
ラグナル・キャルタンソンの映像作品”A Lot of Sorrow”は、アメリカのバンド、ザ・ナショナルが”Sorrow”という曲を6時間に渡り演奏する様子を収録したもの。
演奏回数は105回にものぼったそうです。バンドとオーディエンス、互いに疲労を見せながらもただひたすら演奏している姿には、ライブ映像を見ているのとは別の不思議な感覚にとらわれます。
歴史ある京都で現代アートに触れる。是非、足を運んでみて下さい。
SEIYAMA
アレキサンダー・マックイーンのヘアー。
細かくつくられたフリズィーな質感に、クリムトの絵のモデルをイメージしたヘアーは幻想的な美しさを感じます。N
・MAKEUP YOUR MIND BY FRANÇOIS NARS
2001年に出版されたメイクアップアーティスト”フランソワ・ナーズ”の作品集(ブックデザインはファビアン・バロン)。
モデル65名のメイク前と後の写真を掲載し、その間には使用したアイテムが分かるよう透明なフィルムがおり込まれ、ハウツーブックのようなつくりになっています。
「Eyes」「Lips」 「Neutrals」「Pastels」「Color」などの章構成になっており、それぞれのモデルの顔立ちをいかしたバリエーション豊かなメイクアップは、改めてメイクの力を感じさせてくれます。
撮影もナーズ自身が行い、彼の洗練された世界観が感じられる1冊です。